取調べの録音録画?西宮市の傷害致死事件で逮捕なら刑事専門弁護士へ

2018-11-12

取調べの録音録画?西宮市の傷害致死事件で逮捕なら刑事専門弁護士へ

AとVは、兵庫県西宮市でけんかとなり、AがVに暴行をふるったことでVは転倒し、地面に頭を打ちつけた。
その結果、Vは持病の脳血管障害の影響も相まって死亡するに至ったが、AはVの持病を一切知らなかった。
その後、兵庫県甲子園警察署の警察官は、Aを傷害致死罪の疑いで逮捕した。
Aは、家族の依頼でやってきた弁護士から、取調べ録音録画について詳しい話を聞いた。
(本件はフィクションです。)

~行為と結果との間の因果関係~

Aの逮捕容疑である傷害致死罪のように、人の死亡や傷害などの結果が生じる犯罪については、行為と結果との間に因果関係がなければ当該犯罪は成立しません。
では、Vの持病も関係してVが死亡してしまった本件のようなケースにおいて、行為と結果との間に因果関係が認められるのでしょうか。

この点、因果関係の有無につき、近年の判例・実務は、犯罪行為の有する危険性が結果へと現実化したか否かによって判断しているとされています。
このようにして因果関係を判断する際には、客観的に存在する全事情を考慮してその有無が判断されます。
したがって、たとえAが、Vが脳血管障害を有していたということを知らなかったとしても、この持病の存在は因果関係の判断の際に考慮されることになります。
そして、脳血管障害を有しているVを暴行する行為は、客観的に見て地面に転倒させ頭を打ちつけ死亡させる危険性を十分に有するものであり、判例・実務上も因果関係は認められることになるでしょう。

~取調べの録音録画~

傷害致死事件のように、故意の犯罪行為で人を死亡させた事件は、裁判員裁判の対象となります。
そして、裁判員裁判対象事件に関しては、平成31年6月までに取調べ録音録画が原則義務付けられることになっています。
もっとも、すでに施行前の段階から取調べ録音録画は対象事件の多くで実施されはじめており、この点に関する弁護士の専門知識に基づくアドバイスが不可欠であるといえます。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、傷害致死事件など暴力事件の弁護活動にも力を注いでいる刑事事件専門の法律事務所です。
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