責任能力がない?殺人事件で起訴なら福岡の刑事事件に強い弁護士へ
責任能力がない?殺人事件で起訴なら福岡の刑事事件に強い弁護士へ
Aさん(男性)は、福岡市西区の予備校で知り合ったVさん(女性)に告白しました。
Vさんは丁重に断りましたが、Vさんが予備校中に言いふらしたと思い込んだAさんはVさんを殺害しました。
Aさんは福岡県西警察署の警察官に殺人罪の容疑で逮捕され、その後起訴されました。
Aさんの弁護士は、事件当時Aさんに責任能力がなかったと主張しています。
(平成29年10月12日西日本新聞掲載事案を基に作成したフィクションです。)
<< 責任能力 >>
被告人に責任能力がない場合には犯罪が成立しません。
なぜ犯罪成立に責任能力が要求されるのでしょうか。
例えば、何の注意書きもない公園で野球をしていたことで突然怒られたら嫌ですよね。
なぜそう思うかというと、その公園では野球禁止だと分かっていないところに怒られたからでしょう。
公園で野球をしないという選択をするためには、その公園では野球禁止だというルールを分かっている必要があります。
刑法についても、それと同じなのです。
犯罪をしないという選択をできるのは、犯罪禁止だというルールを分かっているからです。
ルールを分かっていたにもかかわらず、あえてルールに違反した人に対しては、刑罰という制裁を与えるというのが刑法なのです。
そうだとすると、ルールを分かっていない人は犯罪をしないという選択ができない以上、刑罰という制裁を与えられません。
ルールを分かっているか、あるいは、犯罪をしないという選択ができたか否かを判断するために、責任能力が要求されます。
そのため、責任能力がなければ無罪とされるのです。
責任能力がないと判断される例として、異常酩酊のうちの病的酩酊や刑事未成年(14歳に満たない者)があります。
上の事案のAさんの弁護士は、Aさんに責任能力がなかったために無罪だと主張をしていることになります。
責任能力は難しい問題の一つで、責任能力の有無の問題に加え、程度の問題もあります。
裁判で責任能力の有無・程度を問題にできるか否かについては専門的な判断が要求されるため、責任能力の問われる殺人事件で起訴された場合には、無罪獲得や刑の軽減に向けて刑事事件に強い弁護士に相談することをお勧めします。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、刑事事件について専門的知見を有する弁護士が活動しています。
福岡県の殺人事件でお困りの方は、ぜひ当事務所にまでご相談ください。
(相談費用:初回無料 福岡県西警察署までの初回接見費用:3万7,100円)