兵庫県芦屋市の偽計業務妨害事件で逮捕 刑事事件に強い弁護士

2018-06-21

兵庫県芦屋市の偽計業務妨害事件で逮捕 刑事事件に強い弁護士

兵庫県芦屋市在住の20代男性のAさんは、動画を作成し、作成した動画を投稿サイトにアップすることで、収入を得ていました。
ある日、Aさんは動画の閲覧数を増やして広告収入を上げるために、片栗粉を入れたビニールの小袋を違法薬物かのように見せかけるイタズラを思いつきました。
そして、Aさんらは小袋を兵庫県芦屋警察署の警察官の前でわざと落とし、慌てるふりをして走って逃げ、警察官に追いかけられるというイタズラ動画を作成しました。
しかし、その結果Aさんらは、偽計業務妨害罪の容疑で逮捕されることとなってしまいました。
(2017年9月8日産経WESTの記事を参考に作成したフィクションです。)

~偽計業務妨害とは~

偽計業務妨害罪とは、虚偽のうわさを不特定多数の者に伝達すること、人を欺罔(人をだまして錯誤に陥れること、または人を欺く行為のこと)・誘惑すること、または他人の不知や錯誤を利用して、人の業務を妨害する罪のことをいいます。
上記事例のAさんらが行った行為は、イタズラとはいうものの、片栗粉の入った小袋をあたかも違法薬物に見せかけ、だまそうとした欺罔行為で、その結果、警察官の業務を妨害していますので、偽計業務妨害罪となる可能性が高いです。
近頃では、ネットへ冗談半分に書き込まれた犯行予告にも偽計業務妨害罪として厳しい取り締まりがなされるようになってきています。

もし偽計業務妨害罪で起訴されて有罪となってしまうと、刑法第233条に「・・・偽計を用いて、・・・その業務を妨害した者は、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。」と規定がありますので、その法定刑で処罰をうけることとなります。
偽計業務妨害事件においては、初犯の場合や犯行態様が悪質でない場合には、略式手続により罰金処分となる可能性が高いようです。
前科が複数ある場合や、犯行態様が悪質であるといった場合には、正式裁判となる可能性も出てきますが、その場合においても、よほど悪質な情状がない限り、実刑判決ではなく執行猶予付き判決がつく可能性が高いようです。

偽計業務妨害罪は「人の業務を妨害する罪」のため、被害者が存在する犯罪です。
被害者との間で、示談を成立させたり、被害弁償を行うことで、事件を早期に解決することができる可能性を高めることができます。
もし被害者からの被害届が出される前であれば、示談をすることで事件化を防ぐことができるかもしれません。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件を専門で取り扱っている法律事務所ですので、偽計業務妨害事件の相談・依頼も承っております。
ご家族が暴力事件で逮捕されてしまいお困りの方、示談をして解決したいとお考えの方は、ぜひ一度、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所までご相談ください。
兵庫県芦屋警察署への初回接見費用:35,500円