保護責任者遺棄致死罪も頼れる弁護士~福岡市の刑事事件で逮捕なら

2017-09-16

保護責任者遺棄致死罪も頼れる弁護士~福岡市の刑事事件で逮捕なら

福岡県福岡市在住のAさんは、Vさんに対して覚せい剤を注射しましたが、まもなくVさんは錯乱状態に陥ってしまいました。
Aさんは、覚せい剤使用の事実が発覚するのを恐れ、Vさんを放置して逃げてしまいました。
その後、Vさんは覚せい剤による急性心不全で死亡してしまい、Aさんは福岡県中央警察署保護責任者遺棄致死罪の容疑で逮捕されてしまいました。
(フィクションです)

~不作為の因果関係~

今回のAさんは、Vさんの死因となった覚せい剤の注射をしており、その時点で殺意があれば殺人罪になる可能性があります。
しかし、殺意がなかった場合はどうなるでしょうか。
AさんはVさんを放置して逃げているので、いわば「何もしていない」ということになります。
このような場合、Aさんの放置行為はVさんの死亡と関係があるのでしょうか。
これが不作為の因果関係という問題です。

今回のケースと同様の事件で、最高裁の決定があります(平成1年12月15日決定)。
その決定では、被害者が錯乱状態に陥った時点で救急医療を要請していれば、救命が合理的な疑いを越える程度に確実だったので因果関係があると判断されました。
したがって、今回のケースでも救命が合理的な疑いを越える程度に確実であったか否かが問題となります。
最高裁の事例では保護責任者遺棄致死罪が認められ、懲役6年の判決となりました。

ただ、このような判断は簡単なものではありません。
法的な観点だけでなく、医学的な観点も非常に重要になってきますし、「合理的な疑いを越える程度」がどの程度なのかも問題となる可能性もあります。
このような難しい問題を含む暴力事件こそ、専門の弁護士の力が必要になるでしょう。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は暴力事件を含む刑事事件専門の法律事務所であり、数多くの刑事事件を解決してきた弁護士が在籍しております。
刑事事件専門だからこそのノウハウと実績も兼ね揃えていますから、保護責任者遺棄致死事件でも安心してご相談いただけます。
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福岡県中央警察署 初回接見費用:35,000円