(弁護士に相談)東京都品川区の殺人未遂事件で正当防衛を争いたい!

2017-10-12

(弁護士に相談)東京都品川区の殺人未遂事件で正当防衛を争いたい!

東京都品川区東五反田で散歩をしていたAさん(42歳)は,五反田駅前で,つばを吐いたところ,そのつばがBさん(65歳)に当たりそうになりました。
これに怒ったBさんは,Aさんに殴りかかろうとしたところ,Aさんは自分の身を守るために,持っていたナイフでBさんの右胸を刺しました。
Aさんはそのあとに警察官に殺人未遂罪の容疑で逮捕されました。
Aさんは,「自分はBさんから殴られそうになったので,ナイフで防御しただけだ」と,容疑を否認しているようです。
(フィクションです)

【正当防衛】

Aさんは,今回の行為が,正当防衛(刑法36条1項)であると主張しているようです。
では,Aさんの行為について正当防衛は認められるのでしょうか。

正当防衛が認められる条件の一つとして,相手の攻撃に対して,それを避けるために自分がした攻撃が,「やむを得ずにした行為」であると認められる必要があります。
今回の場合,たしかに,Bさんが殴りかかってきたわけですから,Aさんはこれを避ける必要はあったため,「やむを得ずにした」ともいえそうなので,正当防衛が認められるかのように見えます。
しかし,BさんはAさんに比べて高齢の方ですから,肉体的に勝るAさんとしては,わざわざナイフを持ち出さずともよかったと考えられそうです。
さらに,右胸という心臓部周辺を刺していることからも,Bさんに致命傷を与えかねません。
これらのことを考慮すると,AさんがBさんをナイフで刺したのは「やむを得ずにした行為」ではなく,やりすぎであると判断される可能性が高く,正当防衛であると認められるのは難しいでしょう。

正当防衛は,ケースバイケースですので,この事件のケースが,他の事件に当てはまるわけではありません。
正当防衛か否かの判断は,事件それぞれの細かい事情を考慮しなければならず,法律家でも事件によって判断が割れることが多いのです。
そのため,一般の方では,正当防衛といえるかが判断しにくいケースが数多くあるといえますから,刑事事件に詳しい弁護士に相談されることを強くお勧めします。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は,本件のような複雑な事情を抱える刑事事件を専門としている弁護士事務所です。
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