【弁護士に相談】岐阜県瑞浪市の不法投棄事件で業務上過失致傷罪?

2017-08-25

【弁護士に相談】岐阜県瑞浪市の不法投棄事件で業務上過失致傷罪?

岐阜県瑞浪市で、今月18日、中央自動車道で起きた土砂崩れに巻き込まれて6人が重軽傷を負った事故で、岐阜県警は、現場近くの陶磁器原料メーカーが不法投棄を行っていたとの疑いで捜査を行っていました。
岐阜県警は、この業者の不法投棄が土砂崩れの原因となった可能性もあるとして、業務上過失致傷罪の容疑も視野に入れて捜査を進めているとのことです。
(※平成29年8月24日産経WEST他)

・不法投棄で業務上過失致傷?

不法投棄を行えば、産業廃棄物処理法違反(正式には廃棄物の処理及び清掃に関する法律違反)となります。
上記業者も、不法投棄をした疑い=産業廃棄物処理法違反の容疑で捜査されており、家宅捜索などを受けています。
今回の事件は、陶磁器原料メーカーが、製造過程でできる石の粉末や汚泥という産業廃棄物を、採石場跡に不法投棄していたというものです。
今月18日に降った雨により、一部の土砂が流され、土砂崩れとなって中央自動車道に流れ込み、巻き込まれた6人が重軽傷を負ったのです。
この土砂崩れを引き起こしたのが、不法投棄なのではないかということで、業務上過失致傷罪の容疑でも捜査されることが視野に入れられているのです。

業務上過失致傷罪とは、「業務上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者」に成立するとされています(刑法211条)。
この「業務」とは、単純に職業のことを指しているわけではなく、「人が社会生活上の地位にもとづき反復・継続して行う行為であって、他人の生命・身体に危害を加えるおそれのあるもの」であると解釈されています(最判昭33.4.18)。
今回の事件でいえば、業者がその業務を行うにあたって、産業廃棄物の処理という行為を適切に行わなかったということが、業務上過失致傷罪の「業務上必要な注意を怠」ることにあたる、と考えられそうです。

このように、一見して繋がりのなさそうな不法投棄事件業務上過失致傷事件が絡み合った事件が起こることがあります。
こうした複雑な刑事事件は、刑事事件の知識や経験のある弁護士に相談・依頼されることが望ましいでしょう。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士は、刑事事件専門という強みを生かし、迅速で丁寧な弁護活動を行います。
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