公判請求回避の弁護士~福岡県大牟田市の銃刀法違反事件で逮捕には

2017-09-10

公判請求回避の弁護士~福岡県大牟田市の銃刀法違反事件で逮捕には

Aは,福岡県大牟田警察署管内の交番内で,刃体の長さ12㎝の果物ナイフを振り回していたとして,銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕された。
Aは逮捕された後,しきりに自身の行いを反省し,早く身体拘束から解放されて社会復帰をしたいと考えていた。
Aに選任された刑事事件専門の弁護士は,Aのために公判請求を回避するための弁護活動にとりかかることにした。
(フィクションです。)

~銃刀法違反~

銃刀法とは,「銃砲刀剣類所持等取締法」の略称で,銃砲,刀剣類の所持,使用等に関する危害予防上の必要な規制について定めています。
ここでいう「刀剣類」とは,刃渡り15㎝以上の刀,やり,なぎなた,刃渡り5,5㎝以上の剣,あいくち並びに45度以上に自動的に開刃する装置を有する飛出しナイフをいいます。
たとえば,刃体の長さが6㎝以上の刃物を携帯していた場合については,2年以下の懲役又は30万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
過去には,前科多数で刃体長さ12㎝の果物ナイフ携帯の銃刀法違反事件を起こし,求刑懲役10月,量刑懲役6月となった事例があります。

~公判請求回避の弁護活動~

今回のAのように逮捕され,勾留を受けることが決定しているような場合に想定される弁護活動の1つとして,公判請求回避のための刑事弁護が考えられます。
例えば,勾留満期日までに起訴猶予等による不起訴処分ないし処分保留を求めたり,略式請求,即決裁判手続きを求めるといった内容になります。
こうした活動により,被疑者の終局処分について公判請求が回避されるように担当の検察官に働き掛け,被疑者の身体解放を目指します。
不起訴処分がなされると,刑事裁判が開かれることなく事件が終了することになるので,刑事罰は科されず,前科はつきません。
略式請求で罰金刑になると,刑務所に入る必要がなく,罰金を納付することによって早期に身体拘束から解放を求めることが可能となります。
また,即決裁判手続きに付されると,判決では必ず執行猶予が付されて身体拘束が解かれることになります。
この手続きは,審理期間も通常の公判手続きより短期のものとなっているので,より早期の身体解放が実現できることになります。
このような公判請求を回避して,早期の身体解放を求める場合には,刑事弁護に精通した弁護士にご依頼されることをお勧めします。

銃刀法違反事件で公判請求を回避したいとお考えの方は,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士までご相談ください。
弊所の弁護士は,刑事事件専門ならではの迅速な対応で,依頼者様の利益を守ります。
福岡県大牟田警察署までの初回接見費用:43,300円