インターネットの刑事事件も弁護士へ…東京都江戸川区のストーカー事件で逮捕

2017-08-20

インターネットの刑事事件も弁護士へ…東京都江戸川区のストーカー事件で逮捕

東京都江戸川区在住の20代男性のAさんは、交際相手のVさんから、突然「別れたい」というメールを受け取りました。
別れに納得がいかず、Vさんと直接話しを聞きたいと思ったAさんは、Vさんの携帯電話に何度も繰り返し電話やメールをしたり、LINEやツイッターなどのSNSを使ってメッセージを送信し続けました。
すると、Aさんは、警視庁小松川警察署の警察官に、ストーカー規制法違反の容疑で逮捕されてしまいました。
(フィクションです。)

~ストーカー規制法とインターネット~

ストーカー規制法は、2017年1月に、法律が改正されました。
改正前は、電話やメールでのつきまとい行為が処罰の対象でしたが、今回の改正で、SNSやネット上でのつきまとい行為も処罰の対象となりました。
現在では、LINEやツイッターを用いたつきまといの他にも、ブログのコメント欄への書き込みも処罰の対象です。
これは、いわゆる「ネットストーカー」「サイバーストーカー」などに対応したもので、昨年、音楽活動をしていた女性がツイッターで執拗な書き込みをされた末に刃物で刺された事件を契機になされました。

このストーカー規制法の改正では、法定刑も、以前は「6月以下の懲役または50万円以下の罰金」だったところを、「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」に引き上げ、厳罰化がなされています。
その他、警察が緊急の必要性を認めた場合には、警告無く禁止命令を出すことができるようになりました。
多くの法律では命令を出す前に警告や勧告等の措置がとられることが多いため、警告無く禁止命令が出るというのは、非常に重い処置だと言えます。

さらに、改正前は親告罪であったため、ストーカー被害者が告訴しなければ起訴されませんでしたが、改正によって非親告罪となったため、告訴が不要になりました。
そのため、ストーカーの被害者本人だけでなく、「彼氏」や「友人」、「家族」が警察に相談に行った場合でも、事件化して裁判になる可能性があります。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件専門の法律事務所です。
最近取り締まりの厳しいインターネット上での犯罪についても、もちろん取り扱っております。
ストーカー規制法違反逮捕されてお困りの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士までご相談ください。
警視庁小松川警察署への初見接見費用:3万7,900円