【解決事例】口論による暴行罪で示談成立、検察官送致なしで事件終了
【解決事例】口論による暴行罪で示談成立、検察官送致なしで事件終了
男性被疑者による口論から生じた暴行被疑事件の刑事弁護活動とその結果について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が紹介します。
【被疑事実】
本件は、男性被疑者Aが、埼玉県さいたま市内の道路を歩いていたところ、バイクを駐車していた男性Vと交通マナーをめぐって口論になり、AとVが揉み合った中でVに対して暴行を行ったという暴行罪の事例です。
本件では、Vに対する被害は軽く、AとVの身元が警察によって確認されたものの、すぐに帰宅がゆるされて在宅捜査となった状況で、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所へ示談を念頭においた弁護活動の依頼が持ち込まれました。
【刑事弁護の経緯 示談交渉】
本件のように、被害の程度が軽く、在宅捜査で進行する暴行罪の刑事事件では、被害者に対して十分な謝罪と被害弁償を済ませて示談が成立すれば、検察官が不起訴処分とすることが十分に期待できます。
そのため、Aから依頼を受けた弁護人は、被害者に対して丁寧に謝罪と被害弁償の意向を伝え、被害者の被害感情や示談に対する意向の程度を探っていきました。
幸い、Vの被害感情はそれほど高くなかったものの、Vのバイクの一部損壊も被害に含まれていたため、合計2回にわたってVとの示談交渉を重ねた結果、VからAに対する刑事処罰を求めない文言(宥恕)を含む示談書を締結することに成功し、同時に、Vが警察に提出した被害届を取り下げていただくことに合意しました。
弁護人は、Vと締結した示談書と被害届取下書を在宅捜査している管轄警察署へ提出しました。
最終的に、警察は本暴行事件を検察官送致(書類送検)しないという判断を下し、これにて事件は終了しました。
【依頼者からの評価】
本事件は、刑事弁護の依頼を受けてから示談締結による問題解決まで、約1カ月ほどで解決に導くことができました。
本事件は、依頼者である男性被疑者が公務員であったため、どうにかして刑事処罰を回避したいとの意向がありました。
本件では、示談交渉も非常にスムーズに進行し、Vに対する暴行とバイクの損傷に対して合理的な範囲の賠償額の示談金に話をまとめることができたこともあり、とにかく事件が送致されることなく終了して大変安心したと大変高く評価していただきました。
【刑事事件の解決のために】
上記刑事事件のように、暴行罪の事案では、被害者に対する謝罪や被害弁償の話をまとめあげ、被害者による刑事処罰の意向を減じる示談内容をまとめることが刑事弁護活動の核心となります。
このような場合、刑事事件で示談交渉を多数経験し、実績をあげた刑事事件に精通した弁護士に法律相談や弁護の依頼をすることが望ましいでしょう。
口論による暴行罪などの暴力犯罪でお悩みの方、またはご家族が刑事事件化の可能性があってお悩みの方は、暴行罪の示談成立に実績のある、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所への弁護の依頼をご検討ください。