東京都豊島区の刑事事件 強盗致傷事件の裁判員裁判も弁護士へ

2018-09-13

東京都豊島区の刑事事件 強盗致傷事件の裁判員裁判も弁護士へ

Aさんは,東京都豊島区池袋にある公園に置き忘れてあったVさんの財布を懐に入れようとしたところをVさんに見つかり,Vさんを押し倒して逃走しました。
これによりVさんは右手首を骨折したため,Aさんは強盗致傷罪の疑いで池袋警察署の警察官に逮捕された後に起訴されました。
事件が裁判員裁判の対象であることを知ったAさんの妻は,弁護士裁判員裁判とは何なのか聞くことにしました。
(フィクションです。)

【裁判員裁判】

裁判員裁判は,裁判員として選ばれた国民が参加する刑事裁判です。
裁判員は,事実の有無や犯罪事実に対する法令の適用,更には科される刑罰の内容をも決定することになります。
その審議は原則として裁判員6人と裁判官3人による多数決で行いますが,判断を下す際には必ず裁判官が最低1人は賛成していなければなりません。
これは,裁判員のみにより感情的な判断が下され,被告人が不利益を被るのを防ぐためです。
裁判員裁判の対象事件は法定刑に死刑または無期の懲役・禁錮を含む犯罪などの重大な事件に限られています。

【強盗致傷罪】

強盗致傷罪は,刑法240条に定められており,その法定刑は無期もしくは6年以上の懲役です。
強盗致傷罪が成立するのは,人を負傷させる行為が強盗の機会に行われたと言える場合であり,犯行現場や時間の経過等の事情によって判断されます。
例えば,強盗と傷害が同じ場所で行われた,強盗の直後に傷害が行われたなどの事情があれば,強盗致傷罪の成立が認められやすくなります。

強盗罪は物を自身の支配下に置いた場合に既遂となりますが,強盗致傷罪は傷害結果が重視されており,強盗自体が未遂に終わっても傷害が生じていれば既遂になります。
強盗致傷罪が既遂となるかどうかは傷害結果の発生にかかっているため,Aさんのように物を盗む前に見つかって逃げるときに相手に怪我を負わせたという場合にも強盗致傷罪は既遂となるのです。

強盗致傷罪の法定刑は決して軽いものではありませんし,裁判員裁判という特殊な裁判手続きの対象事件にもなります。
こうした事件にお悩みの際は,刑事事件専門弁護士に話を聞いてみることがおすすめです。
ご家族が強盗致傷罪で逮捕・起訴されたら,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所弁護士にご相談ください。
池袋警察署 初回接見費用:3万5000円