動物虐待で逮捕

2020-05-06

動物を虐待して逮捕された事例について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説いたします。

【事例】

神奈川県厚木市に住むAさん。
野良犬や野良猫などの動物を自宅に連れ込み、えさを与えずに衰弱させたり、ナイフで殺したりしていました。
さらにその様子をSNSに上げていたAさん。
その投稿を見た人から警察に通報され、Aさんは神奈川県厚木警察署の警察官により逮捕されました。
(事実をもとにしたフィクションです)

~動物愛護法違反~

動物を虐待することに快感を感じる人がいます。
動物の虐待が、やがて人への暴力につながるというケースも見受けられます。
できるだけ早い段階で、専門的な治療を受けるなどの対策が必要となってきます。

Aさんのような虐待を行うと、動物愛護法に違反することになります。
条文を見てみましょう。

動物の愛護及び管理に関する法律(令和2年6月1日施行の改正がされる前の条文)
第44条1項
愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、二年以下の懲役又は二百万円以下の罰金に処する。
第2項
愛護動物に対し、みだりに、給餌若しくは給水をやめ、酷使し、又はその健康及び安全を保持することが困難な場所に拘束することにより衰弱させること、自己の飼養し、又は保管する愛護動物であつて疾病にかかり、又は負傷したものの適切な保護を行わないこと、排せつ物の堆積した施設又は他の愛護動物の死体が放置された施設であつて自己の管理するものにおいて飼養し、又は保管することその他の虐待を行つた者は、百万円以下の罰金に処する。
第3項
愛護動物を遺棄した者は、百万円以下の罰金に処する。
第4項
前三項において「愛護動物」とは、次の各号に掲げる動物をいう。
一 牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる
二 前号に掲げるものを除くほか、人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は爬は虫類に属するもの

ちょっと長くなりましたが、まず犬や猫を殺した行為は第44条1項に違反し、2年以下の懲役または200万円以下の罰金となってしまいます。
しかも動物愛護法は罰則を強化するなどの内容の法改正がなされることになっており、令和2年6月1日に施行されます。
罰則が強化され、5年以下の懲役または500万円以下の罰金となります。

エサを与えず衰弱させた行為についても44条2項に該当します。
罰則は100万円以下の罰金でしたが、改正により1年以下の懲役または100万円以下の罰金となり、懲役刑で刑務所に入る可能性も出てくることになります。

なお、愛護動物を捨てた場合(3項)についても、改正前は100万円以下の罰金ですが、改正後は1年以下の懲役または100万円以下の罰金となります。

法律上、動物は物として扱われると聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに動物は物と同じく所有権の対象となります。
しかし、物を壊した場合に成立する可能性のある器物損壊罪の罰則は3年以下の懲役または30万円以下の罰金もしくは科料ですので、動物愛護法の改正後は、器物損壊罪よりも重く罰せられる可能性があるのです。

~弁護士にご相談ください~

あなたやご家族が何らかの犯罪をしたとして逮捕されたり、取調べを受けたといった場合には、本当に犯罪が成立するのか、いつ釈放されそうか、どれくらいの刑罰を受けそうか、近くに専門的な治療を行う病院があるかなど、不安だらけだと思います。
事件内容に応じてご説明いたしますので、ぜひ一度、弁護士にご相談いただければと思います。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件・少年事件を専門とする弁護士事務所です。
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