【弁護士に相談】令状無しで逮捕される要件は?東京都原宿で現行犯逮捕

2018-04-02

【弁護士に相談】令状無しで逮捕される要件は?東京都原宿で現行犯逮捕

Aさんは、友人Vと、東京都原宿にある居酒屋で飲んでいたところ、些細なことからVさんと口論になり、Vさんを突き飛ばした。
Vさんに怪我は無かったが、Vさんに飛びかかろうとするAさんを周りの客が取り押さえ、その後駆け付けた警視庁原宿警察署の警察官によって、Aさんは暴行罪の容疑で現行犯逮捕された。
(このストーリーはフィクションです)

~現行犯逮捕の要件と逮捕後の流れ~

今回のケースでは、逮捕令状を被疑者に提示すること無く逮捕していますし、そもそも警察が到着するまでの間、Aさんは周りの客によって取り押さえられています。
本来、不当な身柄拘束を抑制するため、逮捕をする際には裁判所が発布する逮捕令状を被疑者に提示する必要があります(令状主義)が、例外的に逮捕令状無しでの逮捕が認められる場合があり、その1つに現行犯逮捕があります。

現行犯逮捕とは、現に罪を行っている、又は行い終わった直後の現行犯人を逮捕することで、逮捕状なしで警察官・検察官だけでなく、一般人でも現行犯逮捕することが出来ます。
そして、現行犯逮捕の要件は、犯人が現に犯行を行っているか、犯行直後ということが確認されていることです。

当然、明らかな誤認逮捕の場合や逮捕の必要性が極めて乏しい場合は逮捕された人はすぐ釈放されなければなりません。
一方、そうでない場合は、通常の逮捕後と同じように、そのまま取り調べ、捜査などの刑事手続に移ります。

今回の場合、Aさんが暴行行為を行ったことは間違いありません。
しかし、現行犯逮捕は通常の逮捕とは異なり、何の捜査もないままいきなり逮捕される為、また逮捕時に裁判官から違法な逮捕か否かのチェックが入らない為、誤認逮捕などに繋がる可能性もあります。
もし、誤認逮捕などで不当な身柄拘束を受けてしまった場合は、刑事事件に強い弁護士に依頼し、早期の身柄解放冤罪であることを主張してもらうことが、不当な刑罰や身柄拘束を避けることに繋がります。
もちろん、Aさんのように、犯罪をしてしまったことに間違いないような場合でも、現行犯逮捕された被疑者自身やその家族の混乱は大きいでしょうから、弁護士のサポートは重要です。
ご家族が現行犯逮捕されてお困りの際は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士にご相談下さい。
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