(逮捕)東京都八王子市の殺人事件で弁護士 精神障害と犯罪

2017-01-23

(逮捕)東京都八王子市の殺人事件で弁護士 精神障害と犯罪

Aさんは、友人を毒薬で殺害したとして警視庁南大沢警察署逮捕されました。
この殺人事件は、全国で報道され、広く知られることになりました。
報道によるとAさんには、生まれつき精神障害があり、刑事裁判ではAさんの責任能力の有無が大きな争点となりました。
(フィクションです)

~精神障害の犯罪への影響~

2017年1月、名古屋地裁で殺人事件を起こした元少女の裁判員裁判が始まりました。
元少女は、同級生2人に硫酸タリウムを飲ませた件について殺人未遂罪、名古屋市の女性を殺害した件について殺人罪に問われています。
これらの事件は、事件発覚当時から、マスメディアに大きく取り上げられ、全国的に話題となりました。

この裁判員裁判で最大の争点となりそうなのは、元少女の責任能力の有無です。
元少女が抱えていた精神障害が上記の犯罪にどの程度影響を与えていたのかが問題となります。

さて、上記の他にも精神障害を抱える人が起こしたとされる刑事事件はあります。
最近では、相模原障害者施設殺傷事件の被疑者も過去に精神障害で入院歴があったと言われています。
こうした事件の報道を見ると、精神障害が犯罪に結びついているとして精神障害者の方を差別してしまいがちですが、平成27年の犯罪白書によると、検挙人員に占める精神障害者の割合は、わずか1.5%だそうです。
確かに精神障害を抱えている方の数自体少数ですが、これらのことから、精神障害が犯罪に結びつく可能性は極めて低いと言えるでしょう。

上記の通り、被疑者・被告人に精神障害がある場合、責任能力の有無が問題になります。
責任能力とは、行為者の是非善悪を判断する能力や行動を制御する能力のことを言います。
これらのいずれが欠けていても責任能力は否定されますし、いずれか一方が著しく劣っている場合も責任能力が低いという判断に結びつきます。
被告人に十分な責任能力がないと判断される場合、無罪となったり、刑が軽くなったりします。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、精神障害があるという方の刑事事件であっても対応可能です。
犯罪にあたる行為をしてしまっても、それが法的に非難できるものでなければ、刑事処罰は認められません。
弁護士のサポートの元、適正な司法判断がされるよう戦っていきましょう。
被疑者・被告人本人が逮捕勾留をされている場合は、初回接見サービスもございます。
警視庁南大沢警察署までの初回接見費用は、0120-631-881までお電話ください。