名古屋市南区の外国人による傷害事件で逮捕 通訳の不当性に対する弁護活動

2018-02-24

名古屋市南区の外国人による傷害事件で逮捕 通訳の不当性に対する弁護活動

外国国籍を有するAは、名古屋市南区の飲食店におけるトラブルからVに対して殴る蹴るなどの暴行を加え、全治約1週間程度の傷害を負わせた疑いで、愛知県南警察署逮捕された。
当時、飲食店にはAとVのほか、Vの友人ら複数名が在席していた。
Aの妻は、日本語があまりうまくないAは、警察署で自白を迫るような強引な取調べを受けているのではないかと心配した。
そこで、外国人の被疑者の場合でも弁護活動はしてもらえるのかと、刑事事件を専門とする法律事務所を訪れ、弁護士に相談をすることにした。
(フィクションです。)

~外国人の傷害事件~

傷害罪は、人の身体を傷害した場合に成立する犯罪で、その法定刑は15年以下の懲役又は50万円以下の罰金です。
今回のAは、Vに対して殴る蹴るの暴行を加え、全治1週間程度の傷害を負わせているので、傷害罪が成立するものと考えられます。
たとえ被疑者・被告人が外国人であったとしても、有罪となれば刑罰を受けることになります。
過去には、外国国籍の人物による傷害・恐喝事件で、一部否認、示談不成立の場合で求刑懲役3年、量刑2年6月となった事例があります。

今回のAは外国人被疑者であるところ、捜査機関による違法・不当な捜査が行われていないかが疑われています。
外国人被疑者の場合でも日本人被疑者と同様に、違法・不当な捜査に対しては積極的な弁護活動が求められます。
たとえば、逮捕手続きや取調べなどの各場面において外国人被疑者の使用言語の通訳人を付けなかったり、通訳人の通訳能力が不十分であったりする場合ことが考えられます。
このような場合には、正確な能力を有する通訳人が提供されるまで取調べを拒否したり、黙秘権等を行使することをアドバイスしたりするほか、捜査機関等に対して抗議や是正を求めたり、取調べの可視化の申入れを行うなどの必要があります。
違法・不当な捜査活動の各ケースに応じて、外国人被疑者の権利を守るため、効果的な弁護活動を行うことが求められます。
このような弁護活動については、刑事弁護に詳しい、専門性の高い弁護士にご相談されることをお勧めします。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士は刑事事件専門であり、外国人被疑者の事件についての刑事弁護活動も多数承っております。
外国人事件の捜査段階での刑事弁護でお困りの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士までご相談ください。
愛知県南警察署への初回接見費用:36,000円