示談交渉は弁護士へ依頼~大阪府高槻市の放火・殺人未遂事件

2017-09-24

示談交渉は弁護士へ依頼~大阪府高槻市の放火・殺人未遂事件

大阪府高槻市で、交通事故の示談交渉中だった相手Vの家に火をつけ、殺害しようとしたとして男Aが殺人未遂などの容疑で逮捕されました。
Aは、高槻市内にあるVの家に消毒用アルコールをまいて火をつけ、Vとその妻を殺害しようとした疑いが持たれています。
Vは腕に軽いやけどをしました。
Aは、おととし、自転車を運転中にVの車と接触して負傷し、示談交渉中でしたが、「Vや保険会社の対応が悪く、火をつけて一緒に死のうと思った」と容疑を認めています。
(9/13(水) 12:57配信 朝日放送を基にしたフィクションです)

~放火と殺人未遂~

今回の事件で、Aは現住建造物放火罪及び殺人未遂罪の被疑事実で逮捕されました。
一緒に死のうと思った場合であっても、相手に対する殺人罪は当然に成立します。
もっとも、今回の場合は、実際にVが死んでおらず、人の死の結果が発生していないので、殺人未遂罪の成立が考えられます。

放火罪に関しては、火が放火の媒介物を離れ、客体に燃え移り独立して燃焼を継続する状態に達した時点で「焼損」があったとされ、放火罪の既遂罪が成立します。
もっとも、畳や家財道具など、建造物から容易に取り外すことができるものが燃焼しただけでは、未遂罪にとどまるとされています。
また、Aが放火したのはVという他人の住宅であったために、現住建造物放火罪が成立します。
これが、現に人が住居に使用せず、かつ現に人がいないものであれば非現住建造物放火罪となります。
非現住建造物放火罪の成立に関して、自己の所有物の場合は、公共の危険を発生させることが犯罪の成立要件となります。
現住建造物放火罪の法定刑は、死刑又は無期もしくは5年以上の懲役です。

今回Aは、自分が被害者としてのVとの示談交渉が上手くいかなかったことからイライラして、Vの家に火をつけました。
しかし、今回Aは放火をしてしまったことにより、今回の事件については状況は逆転し、Vに謝罪及び示談交渉をすることになるでしょう。
そして、当事者同士では被害感情等の感情のもつれから、示談交渉が上手くいかない可能性があります。
その際に、弁護士を冷静な視点を持った第三者として間に介在させることで、双方の言い分をうまく取り入れて、示談交渉を締結させることが期待できます。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では刑事事件を専門に取り扱っておりますから、このような複雑になることが予想される示談交渉についても、ご相談していただけます。
示談交渉の経験豊富な弁護士が対応させていただきます。
初回の法律相談は無料ですので、弊所のフリーダイヤルからご予約ください(0120-631-881)。
大阪府高槻警察署までの初回接見費用:フリーダイヤルまでお問い合わせ下さい)