姫路市の暴力事件で逮捕 偽装心中でも頼れる弁護士

2017-01-06

姫路市の暴力事件で逮捕 偽装心中でも頼れる弁護士

兵庫県姫路市在住のAさんは、Vさんと交際していましたが、最近はVさんを疎ましく思うようになっていました。
Aさんが別れを切り出したところ、Vさんは頑なに拒否し、別れるぐらいなら死ぬとまで言い出しました。
そこで、Aさんは「Vが死ねば俺も後を追って自殺する」と嘘をつきました。
Vさんはそれを信じて自殺してしまいました。
後日、Aさんは兵庫県警姫路警察署殺人罪の容疑で逮捕されてしまいました。
(フィクションです)

~殺人か、自殺関与か~

今回、Aさんは自らVさんを殺害するような行為はしていません。
このような場合も殺人罪が成立するのでしょうか。
他人をそそのかして自殺させた場合や、自殺を手助けした場合には自殺関与罪が成立します。
「後を追って自殺する」とそそのかしたのだから、自殺関与罪になるのではないでしょうか。

実はそう簡単な話でもありません。
最高裁は、「真意に添わない重大な瑕疵ある意思」によって自殺を決意した場合には殺人罪が成立するとしています(昭和33年11月21日判決)。
簡単にいえば、本当のこと(=追死する気はない)を知っていれば自殺しなかったのに、信じて自殺してしまった場合、というイメージです。

今回の偽装心中事件でも、Vさんが真意に添わない重大な瑕疵ある意思によって自殺をしたのであれば、殺人罪が成立する可能性があります。
殺人罪が成立するのであれば、無期懲役刑や死刑もあり得ます。
一方で、自殺関与罪であれば法定刑は6月以上7年以下の懲役又は禁錮なので、法定刑も大きく異なります。
そこで、弁護士としては殺人罪ではなく自殺関与罪の成立を主張する活動をすることが考えられます。
しかし、それは簡単なことではありません。
すでに亡くなってしまった被害者が実際にどのような意思を持っていたか、その立証はとても困難です。
だからこそ、普通の弁護士ではなく、専門の弁護士に依頼するべきなのです。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は暴力事件、刑事事件専門の法律事務所です。
刑事事件を専門に扱うことで培った実力と実績で、困難な偽装心中事件も適確な弁護活動を行います。
暴力事件でお困りの方は、弊所の無料相談をご利用ください。
すでに逮捕されている場合には、弁護士が直接出向く初回接見サービスをご利用ください。
(兵庫県警姫路警察署 初回接見費用:3万9700円)