福岡県北九州市の脅迫殺人事件で逮捕 刑事事件に詳しい弁護士

2018-03-27

福岡県北九州市の脅迫殺人事件で逮捕 刑事事件に詳しい弁護士

Aは、同僚Vに対し日頃から恨みを持っていたことから、Vを殺害しようと計画し、福岡県北九州市の海の堤防まで連れて行って暴行を30分ほど続け、海に飛び込むように迫った。
Vは精神的に追い詰められ、言われるがまま海に飛び込み死亡した。
福岡県若松警察署は捜査の結果、Aを殺人罪の疑いで逮捕した。
(フィクションです)

~間接正犯による殺人事件~

今回の事例では、「直接、ナイフなどで刺してVを殺害する」といったような、殺人罪で一般的に見られる犯行方法がとられていません。
海に飛び込むように迫ったような場合でも、殺人罪が成立するのでしょうか。
他人の行為を利用して事件を起こしたケースでは、①正犯意思があり、②他人の行為を道具のごとく一方的に支配・利用する関係にある場合に、実行行為性が認められ犯罪が成立すると考えられています。

今回の事例では、AはVを殺害する意思があるので、正犯意思があります(①)。
そして、30分ほど暴行を続けており、Vは精神的にも追い詰められていて、海に飛び込んでいる事情から、Vの行為を道具のごとく一方的に支配・利用する関係にあるといえる可能性が高いです(②)。
したがって、Aに殺人罪の実行行為性が認められ、殺人罪が成立する可能性があります。

殺人罪は、他人の生命を奪うという重大な犯罪であり、殺人罪の法定刑は「死刑又は無期若しくは5年以上の懲役」と非常に重い刑罰です。
ただし、どのような境遇の人であっても、弁護士による刑事弁護を受ける権利は憲法で保障されています。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件専門の弁護士事務所ですので、刑事裁判において依頼者の方の利益を守ることに最善を尽くし、刑罰軽減に尽力いたします。
殺人事件などの刑事事件でご家族が逮捕された場合には、すぐに弊所フリーダイヤル「0120-631-881」までご連絡ください。
福岡県若松警察署までの初回接見費用:43,140円